社会人から保育士への転職。適性を判断するためには。

「社会人から保育士への転職」その実態は・・・?

 

 

私は保育士になる前、金融機関に勤務していました。

 

保育の仕事とは全く異なる業種です。

 

大学生の頃、新卒採用で内定が決まりそのまま就職したのです。

 

給料は少ないですが、土日休みで残業もほとんどない、比較的安定した企業でした。

仕事内容は、内勤の窓口対応・窓口営業。全て内勤での仕事です。

 

 

結婚しても、子どもが出来ても、

その後も仕事が続けやすいシステムが整っていて、女性の復職率も非常に高い職場でした。

 

私は結婚しても長く働き続けたかったので、

その為の条件が揃っている、非常に魅力的な職場だと判断して就職を決意したのでした。

 

 

 

そんな私ですが、

社会人2年目にはその職場を離れています。

 

現在は全くの異業種である保育士として、子ども達と向き合って働く日々を過ごしています。

 

 

仕事を辞めて、新たに保育士を目指すという決断をするまでには

様々な葛藤や、悩みがありました。

 

 

ですが・・・

今となっては、胸を張って言うことが出来ます。

当時の選択は決して間違っていなかった、と。

 

 

そんな私の経験が少しでも役に立てたらと思い、

現在社会人勤務で、保育士に興味を持っている方たちに向けて、

お伝えしていこうと思います。

 

 

社会人から保育士になった私の経験と経緯、

そしてその感想を伝えていきますので、どうか参考にして下さい。

 

 

新卒で大手金融機関に就職したきっかけ

私が大学生で就職活動をしていた頃、仕事に求めていたのは以下の項目でした。

 

 

求めた条件

・安定していること

・引越しを伴う異動がないこと

・長く続けられること

・女性の復職率が高いこと

 

 

 

当時の私は、結婚したり子どもが出来たりしても、

長く働き続けていたかったので、このような項目を就職する会社に求めていたのです。

 

 

更に、就職活動の際に重視しなかった項目も紹介します。

 

 

諦めた条件

・給料

・やりがいがある

・好きな仕事である

 

 

 

仕事に「やりたいこと」や「楽しさ」を求めるのは間違っている、と思っていたのですね。

 

 

私は結果的に、

安定して、引越しを伴う異動がなくて、女性でも長く続けやすい環境の整った会社に就職しました。

 

自分が条件に掲げていた項目を全て満たした会社に就職することが出来たのです。

 

 

 

就職先の会社の業務には、元々興味も関心もありませんでしたが、

多少業務内容がつまらなくても、それでも安定している方がよっぽどいい!

 

とそんな気持ちが強かったために、喜んでその会社に入社したのです。

 

 

 

新卒で入社した会社を辞めて、保育士を目指した理由

実際に勤務し始めてからも、一生懸命仕事と向き合ってきました。

 

興味も関心も無いのにも関わらず、必死に働いて、働いて、働いて・・・。

 

 

ですが、どんなに一生懸命働いてもなかなか仕事が板につくことはありませんでした。

 

 

今思えば当たり前だったのかもしれません。

 

 

私にとって、気持ちの上で「つまらない」と思っていた仕事内容は、

実際に私が「苦手」とする業務ばかりでもあったからです。

 

 

 

 

 

仕事を辞める決断をしたのは、

どんなに頑張っても出来ないことばかりで適性を全く感じられなかったからです。

 

要は、とても辛かったのです。

つまらない、楽しくない、しかも出来ない・・・。

 

仕事中はいつも、ミスをしないようにとビクビクと怯え日に日に臆病になっていきました。

それは、本当に私らしくない姿なのでした。

 

これまでは見栄もあり、辛くてもなんとか働き続けよう・・・と自分を鼓舞し続けてきたのですが、

このまま勤め続けていても辛いだけだ、と気がついてしまいました。

 

 

そして、折角辞めるのであれば、

『次は本当にやりたいことにチャレンジしたい』と心から思うようになりました。

 

 

 

私にとっての『本当にやりたいこと』というのはずっと前から決まっていて、

子どもと触れあい導く仕事、なのでした。

 

 

『保育士』という憧れの職業に就くための方法を調べ、

私にもチャンスがあるということを知りました。

 

保育士資格は、学校に通わずとも独学で取得することが出来る国家資格だったのです。

 

 

『保育士を目指そう』と心に決めてから、パーっと道が開けたように思いました。

 

 

あ、こんな道もあったんだ・・・

この道は、私が進んでみても良かったんだ・・・という気付きがあったのです。

 

 

そしてこんなことも思いました。

 

 

人に『辛い』・『苦しい』・『逃げ出したい』という気持ちが備わっている理由は、

『自分らしい姿』・『自分らしい居場所』へと人が向かえるようにする為なのではないか・・・。

 

 

当時は散々悩んだものですが、振り返って見れば私の決断の理由は実にシンプルなものでした。

 

 

『私らしくない』場所から、

『私らしい』と思える居場所へ向かっていくため。

 

 

それが、保育士を目指し始めた理由です。

 

 

 

保育士資格取得のためにしたこと

 

保育士を目指すことを決めてからはまず、勤めていた会社を辞めました。

 

そして、保育士資格取得の為の試験勉強を始めました。

 

 

 

書店へいけば参考書や教材は多く揃っていましたし、

ユーキャン・四谷学院・ニチイなどからも教材やサポートを手厚く受けられるための講座がありました。

 

◎参考サイト

参考 保育士試験講座ユーキャン 参考 保育士試験講座四谷学院 参考 保育士試験講座ニチイ

 

 

私はその中でも、ユーキャンの通信講座を受講することにしました。

 

 

保育士資格取得までの道のり、毎日の勉強時間は?

保育士試験のための勉強を独学で行いながら、

その間は保育補助として託児所にフルタイムで勤務していました。

 

資格はないながらも、

0・1・2・3歳児の子ども達と接して働きながら資格勉強に励む日々を過ごしました。

 

 

 

 

あくまでも、「保育補助」という立場ではありましたが、

子どもたちに「先生」と呼ばれ生活を共にする保育の仕事は、とてもやりがいがあるものでした。

 

 

そして『正式に資格を持った保育士になりたい!』という気持ちを一層強めながら、

一年間で無事に保育士資格を取得するに至ったのです。

 

 

平日の勉強時間は1日に2・3時間。

土日祝日は、4~6時間は勉強していたかと思います。

 

仕事、家事、そして保育士試験の勉強・・・。

 

両立はとても難しいことではありましたが、

家事などは主人にも協力してもらいながらなんとか時間を確保して必死に勉強をしたものです。

 

 

働きながら、独学で資格を取る為には家族の協力が、大きな力になりました!

 

 

資格取得の為の費用は約10万円

 

参考までに、独学で保育士試験を取るために実際に費やした金額を掲載致します。

 

資格を取得してから日が経っていてうろ覚えのため、

大体このくらいかな・・・と記憶を辿りながら計算をした金額です。

 

 

資格取得の為の費用

・ユーキャンの資格講座 59,000円(税込)

・その他個人で購入した参考書 約2,000円×3冊 約7,000円

・平成28年4月 受験手数料 12,700円+250円(郵送料)=12,950円

・平成28年10月 受験手数料 12,700円+250円(郵送料)=12,950円

 (*一回目の試験で一部科目を落としてしまったため、二回受験しています。)

・実技対策講座 約6,000円×2講座=約12,000円

 

計 約103,900円

 

私は教育訓練給付金の申請をしていたため、受講料の20パーセントが給付されました。

受講を全て終えた後で、11,800円戻ってきていますので、実際の総計は約92,100円といった所です。

(*教育訓練給付金について http://www.u-can.co.jp/topics/lp/training/

 

 

私が保育士資格取得の為にかけた費用は、約10万円ということになります。

 

こうしてみると、学校に通い直すよりはコストは抑えられていますが、

決して安い金額ではありませんね。

 

資格を取ると決めたならば、覚悟を持って臨む必要がありそうです。

 

 

保育士資格を取得してからの就職先

私は託児所での保育経験はありましたが、保育園での保育士経験は全くありませんでした。

 

ですが、資格を取得後はすぐに保育士としての働き口がありました。

東京都に在住しているため、特に需要があったのかもしれません。

 

入職してから心配だったことは、

『独学での知識だけでやっていけるだろうか』ということです。

 

 

しかし、その心配は特に大した問題ではありませんでした。

 

 

同期で、専門の学校に通って資格を取得した保育士さんもいるのですが、

独学で資格を取得した私と彼女の間には、保育の知識に大きな差はなかったからです。

 

 

 

彼女のように学校に通って座学で勉強してきた知識も、

私のようにユーキャンなどで独学で勉強して身につけた知識も、どちらも大切なことだったのですが、

 

それよりもずっと重要なことは、『子どもとの生の関わり方』でした。

 

これは、やはり保育の現場で実践しながらでないと身につくことのない力です。

 

 

 

子どもの気持ちを受け止めること、

 

それを代弁すること。

 

 

子どもを引きつける手遊び。絵本の読み方。

 

 

ただ一緒に楽しく遊ぶだけではなく、発達に合った遊びを見極める力。

 

 

見極めた上で、実際にその遊びを子ども達に提供する力・・・。

 

 

 

これらを養うためには、現場で様々な経験をする中でこそ磨かれるものです。

 

保育の現場に身を置いて、そこで力を高めていかなくてはいけません。

 

 

どの保育士さんも最初から出来る人はいないのです。

その点については学校に通っていても、通っていなくても条件はみんな一緒でした。

 

 

知識や経験に多少の差はあろうとも、スタート地点はほぼ変わらない、ということです。

 

 

 

異業種からの転職で、働いていけるのかは本当に心配な部分ではありましたが、

 

勤め始めてからの自分の努力で成長していける部分でしたので、

思っていたよりもネックになることはありませんでした。

 

 

*補足ですが、勿論学校ではないと経験できない・習えないことも沢山あります。

私も詳しくはないのですが、実際に保育園に赴いて行う『保育実習』や、『ピアノの弾き方』などは、学校に通わなければ出来ません。

 

 

 

実際に保育士として働き始めてからの考え方の変化

私の場合ですが・・・

思い描いていた保育士としての仕事と、実際の仕事内容にはそこまで差はありませんでした。

 

聞いていたとおり、確かに大変な業務で日々仕事に追われる毎日です。

 

しかし、それでもやりがいが十分にあり、私にはとても合っている仕事なのだと思います。

 

 

 

私は、どうしても適性を感じられなかった職場を離れ

本当にやりたかった憧れの仕事に就きました。

 

 

この転職の経験を経て、

これまで仕事に対して抱いてきた固定観念は大きく変わりました。

 

【befor】

転職前

・仕事=大変なこと

大変なこと=つまらないこと

 

⇒仕事にやりがいを求めるのは間違っている

 

 

【after】

保育士になってから

・仕事=大変なこと

大変なこと=楽しいこと・やりがい

 

⇒仕事にやりがいを感じられるからこそ、大変なことを乗り越えられる

 

 

 

「楽しい」と「仕事」は両立することが出来るのだと初めて気がつくことが出来たのです。

 

 

 

 

 

『好きなことを仕事にしてはいけない』なんてことはない

 

よくこんな言葉を聞きます。

 

「好きなことを仕事にしてはいけない」

「趣味を仕事にしてはいけない」

 

 

ですが、私はこれは間違っているのではないか・・・と自身の経験の中から感じています。

 

 

むしろ「好きなことこそ、仕事に選ぶべき」とさえ私は思ってしまいます。

 

 

もし「好きなことを仕事にして後悔した」、という人がいるのであれば、

それはきっと「好きなこと」を認識し誤っただけなのではないかと思うのです。

 

 

人には合う場所がそれぞれ違う、ということを知る

 

何事にも、誰にでも、適材適所というものがある、ということです。

 

 

私にとって、金融機関は色々な面で合っていませんでした。

 

 

条件ばかりを重視して、合う会社であると判断してしまいましたが、

実はそこは、私が働きたい職場では全くなかったのだ、と私は結論付けました。

 

上記で挙げた、就職先に求める条件をもう一度見直してみます。

 

こちらが重視した条件。

 

求めた条件

・安定していること

・引越しを伴う異動がないこと

・長く続けられること

・女性の復職率が高いこと

 

まだ分からない先のことばかりを気にして、

『安定』・『働きやすい』ための項目ばかりです。

 

とても大切なことではあるのですが、改めて見直してみると、

自分の「やりたい!」という気持ちや意欲が全く反映されていない項目しかなかったことに気がつきます。

 

 

そして、重視しなかった条件・・・。

 

諦めた条件

・給料

・やりがいがある

・好きな仕事である

 

「仕事に求めるのは贅沢だ」と決めつけていたのもあるのですが、

これらの項目なくして、何が一体楽しいと言うのか・・・。

 

 

給料が高ければモチベーションが上がる。

やりがいがあれば、頑張れる。

好きな仕事であれば、辛い仕事でも楽しめる。

 

どれか、一つでもあれば・・・。

 

 

でも、私が最初に選んだ会社には、その項目が一つもなかった。

 

 

自ら望んで、どうしてか、全く望んでいない会社に勤めてしまったのです。

 

 

仕事への適性を判断するには・・・

こんな言葉を聞いたことがあります。

 

制服が自分に似合っていると思うか、思わないか、

で向き不向きが判断できる。というものです。

 

 

これは本当に当たっていると思います。

 

私は一番最初に就職した、金融機関での制服を着ている自分が本当に嫌いでした。

とても似合っているとは思えませんでした。

 

これは、何か決定的な理由があるわけではなく、あくまでも感覚の話です。

とにかく身につけるのに抵抗を感じる制服でした。

 

しかし、保育園で着るエプロンは大好きで、

着ていてとても居心地がよいなとさえ感じます。

 

 

 

私服だって、自分に合うものを選びますよね。

洋服は個性です。

 

制服は、人の個性を無理矢理当てはめてしまう

着るテンプレートのようなものなのかもしれません。

 

 

世の中には沢山の適職診断のためのツールがありますが、前提としては、

 

その制服を身につけていたいか、どうか、

 

そんなシンプルなことを判断材料にしても良いかと思います。

 

 

 

 

「〇〇が好き!」の本質に気がつきましょう

例えば、「好きなことを仕事に選んでみる」として・・・

 

「本」が好きな人が選ぶ仕事は「書店で販売員として働くこと」だけなのでしょうか?

 

 

「本が好き」と言ってもパターンは様々あります。

 

 

例えば・・・

・本を読むことが好き

・本を書くのが好き

・本を売るのが好き

 

 

「本を読むことが好き」な人は、

「本を売る仕事」よりも「本を沢山読む仕事」がの方が圧倒的に良いでしょう。

 

「本を書くのが好き」な人は、「執筆する仕事」が合っていて、

 

「本を売るのが好き」な人こそが「書店で販売員として働く仕事」をするべきだと思うのです。

 

 

本に関わる仕事は、

・書評家

・小説家

・書店員

・出版社

 

・・・などなど、沢山あるのですから。

 

 

選ぶべきものを間違えずに目指していけば、

「好きなこと」を仕事に選ぶことはとっても心に合っていることだと思うのです。

 

 

だから、「子どもが好き」という人が

みんな「保育士」になれば幸せになれるとも限りません。

 

 

例えば・・・

・「子どもと遊ぶこと」が好き

・「子どもが喜ぶ顔を見ること」が好き

・「子どもを育てること」が好き

・「子どもを教え、導くこと」が好き

・「子どもの発達や心理について学ぶこと」が好き

 

 

保護者となるのか、保育者となるのか、教育者となるのか、研究者となるのか・・・。

 

子どもが遊ぶための施設のオーナーになったり、

各地を訪問して子ども向けのイベントを行うパフォーマーになったり・・・。

 

 

方向性は様々だと思うのですよね。

 

 

何が好きなのか、ということについて

もう少し深いところまで掘り下げて自分のことを把握することが出来れば・・・

 

きっと好きなことを仕事にしても、幸せになれると思います。

 

 

 

まとめ

 

私は、社会人から保育士へと転職したことをとても良い決断であったと思っています。

 

条件さえ揃えば、専門学校に通わずとも保育士になれることも分かりました。

 

 

最初の就職先との相性がとことん合わなくて、本当に良かったな、と思うのです。

 

それなりにミスも少なく、そこそこ働くことが出来たのならば、

きっと「つまらない」と思いながらも転職を決意することはなかったでしょう。

 

 

心配なことも不安なことも沢山ありましたが、

あの時転職を決意したからこそ、資格取得を目指したからこそ、

 

今私は保育士としてここにいるのです。

 

 

保育園で出会った子ども達とも、きっと出会うことはなかったのでしょう。

 

「縁」が繋がったことを本当に感謝をしているのです。

 

 

社会人からの転職で保育士になるということは、

決断をする勇気、そして努力が必要なことではあります。

 

 

 

 

『子どもが好きだから、保育士になりたい』という考えの方に、最後に一つだけお伝えしておきます。

 

『子どもが好き』な人にとって合う仕事が、『保育士』であるとは限りません。

 

 

 

目指す仕事を選択する際に重要なのは、

『子どもが好き』だから、どのように子どもと関わっていきたいのか、です。

 

 

 

もしその考えの過程で、

『保育士の仕事に興味があったけれど、本当にやりたかったことは違うことだったのかもしれない』

と気がつくことも大事な一歩です。

 

 

「本当にやりたいこと」・「好きなこと」が見つかったら、

それに向かって挑戦していけると良いですね!

 

 

長い記事でしたが、読んで頂きありがとうございました。

 

 

私の経験や考えが、少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。

皆さんのよりよい未来をお祈りしています。

 

 

 

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