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保育士の仕事は「書き物」が多い・・・!?
保育士として勤務してまず感じたことは、「文章を書く」という仕事が多いということです。
日誌・月案・週案、個別指導計画などなど・・・
その中でも、毎日書く必要があるのが「連絡帳」です!
「連絡帳」は何か特別な重要書類、という訳ではありませんが、
保護者とコミュニケーションを取り、やり取りするための大切な場。
連絡帳は、保護者との信頼関係を築く大切なツールと言われています。
- 保護者に対して何を伝えたら良いのか・・・
- どのように伝えたら良いのか・・・
- 連絡帳での適切な表現が分からない・・・
そんな保育士さん達は、まず、何から始めたら良いのでしょうか。
連絡帳を書き始める前に、考えることがあります。
連絡帳の構成を理解しましょう!
まずは、連絡帳を構成している3つの項目について使える文例を覚えていくことが大切です。
保護者の気持ちに寄り添った文章を書くための第一歩となるはずです。
- 「文頭」
- 「エピソード」
- 「文末」
①「文頭」を考える。
⇒主に、保護者からのコメントへの返信となります。
②「エピソード」と取り入れる。
⇒ここが、一番大きな軸となります。具体的、かつ分かりやすい文章を心がけましょう。
③「文末」で締めくくる。
⇒最後の一文です。難しく考えずに、「エピソード」で記載した内容に続けて、自然な「文末」を書き入れましょう。
いきなり書き始めるのではなく、
「文頭」・「エピソード」・「文末」を頭の中で組み立ててから、連絡帳を書き始めてみて下さい。
今までよりもずっと楽に、分かりやすくて伝わる文章が書けるようになっていくはずです。
では、具体的にどんな内容を書けば良いのかを、
「文頭」・「エピソード」・「文末」の各項目ごとに分けてお伝えしていきますね!
連絡帳構成1.「文頭」で使える言葉!
・ご連絡ありがとうございます。
・いつもご協力ありがとうございます。
・ご家庭の様子を教えて頂き、ありがとうございます。
・さすが〇〇ちゃんですね。
・〇〇ちゃん、喜んだでしょうね。
・そうですね。園でもよく~しています。
・楽しんでいる〇〇ちゃんの様子が目に浮かびます。
・〇〇ちゃんらしいエピソードですね。
・素敵な休日だったのですね。
・それは心配ですね。
・回復して元気な様子が見られたので安心しました。
・本当に~ですよね。~するのも良く分かります。
・お気持ち、よく分かります。
文頭では、保護者からのコメントのお返事となることが多いです。
気持ちに寄り添い、「共感の言葉」を掛けるようにしていきましょう。
保護者から心配事の相談があった場合には、ないがしろにはせずに丁寧に対応することが大切です。
「文頭」の選び方一つで、
保護者は「喜び」も「不安」、どちらも安心して話してくれるようになりますよ。
連絡帳構成2.「エピソード」で使える言葉
エピソードを書く際に、注意したい大切なポイントが2つあります。
・具体的な例を挙げて様子を伝える
✖「今日は園庭で楽しく遊びました」
⇒Good!「葉っぱをお皿に見立て、お友達とおままごとをして楽しんでいました」
・成長の喜びを保護者と共感できる内容となるように意識する
✖「友達に「貸して」と「ありがとう」を伝えることが出来ました」
⇒Good!「友達に「貸して」と言って、貸してもらえると大喜びで「ありがとう」と言うことが出来ました」
これらは新人保育士さんがつまずきやすいポイントの一つです。
連絡帳を書き慣れていないと、
ただ、「~~へ行きました」「~~をしました」という事実を説明するだけの文章になってしまいがちです。
ワンランク上の連絡帳を目指すために、具体的かつ、共感しやすい文章を心がけていきましょう。
難しく考えなくても大丈夫です。
例えば、
- 子どもが実際にしていた工夫
- 子どもが自分で見つけた発見
- 子どもが発した言葉
などを取り入れるだけで、グッと具体的な文章となり
保護者は子どもの様子をより深く知ることが出来るのです。
「砂場遊びを楽しみました」よりも、
「砂場で、保育士と一緒に大きな山を作り上げて、「やったー!」と声を上げて喜びました」
という文章の方が分かりやすいですよね。
「楽しんだ」と書くのならば、
「楽しんだ」ことが分かる具体的な内容を取り入れてみて下さいね!
「エピソード」の分類
「何を書いたら良いのか迷ってしまう」
そんな場合には、こちらのエピソードの分類を見てみましょう。
・「朝の様子 登園~朝の会」
・「散歩・公園での遊び」
・「園庭での遊び(友達と/一人で)」
・「室内での遊び(友達と/一人で)」
・「絵本の読み聞かせ・読書」
・「歌・リズム遊び」
・「クラス活動としての集団遊び」
・「給食・お弁当」
・「昼寝・昼寝前後」
・「排泄・排泄トレーニング」
・「着替え・着替えの片付け」
・「一日の体調の変化」
この分類の中から、
伝えたいエピソードを一つだけ選んで見て下さい。
(沢山のエピソードを盛り込もうとすると、まとまりがなくなってしまう恐れがあります)
一日子どもと過ごした中で、一番その子らしさが伝わるエピソードを探してみましょう。
分類から選んで、どのエピソードを使うかを決めると書きやすくなると思います。
- △△へ行き、
- △△の活動では、
- △△と声を掛けると、
などの言葉から書き始めて・・・
- ~~に没頭していました。
- ~~を楽しんでいました。
- ~~に夢中の〇〇ちゃん。
といったような言葉で締めくくると書きやすいかもしれません。
連絡帳構成3.「文末」で使える言葉!
そして、最後に文末です。
参考になる文例を掲載しますので、是非使って見て下さい。
・元気いっぱいの一日でした。
・笑顔がたくさんの〇〇ちゃんでした。
・~と、とても楽しそうでした。
・~している姿に成長を感じました。
・この先の成長がますます楽しみですね。
・〇〇ちゃんの優しい気持ちに、心が温かくなりました。
・~していきますので、大丈夫です。
・こちらでも様子を見ていきます。
・見守っていきたいと思います。
・また経過をお知らせ致します。
・お家でゆっくり休んで下さいね。
・また明日、元気に登園してくれるのを待っています。
まとめ
連絡帳という限られたスペースの中で、
子どもの様子を保護者に分かりやすく伝えていくというのは本当に難しいことですね。
経験を重ねていく中で、適切な表現や伝わりやすい言葉使いがより分かってくることとは思います。
日々子どもに寄り添って関わり、
子どもの毎日の成長を素直に喜んだり、
気がついたりすることが出来る保育士になることが出来れば、
連絡帳での「伝わる文章」を書くのも自然と上手になるのかもしれません。
為になる書籍を購入したり、
現場で先輩保育士の書く文章を参考にして、取り入れていくのも一つ手ですね!
〇参考書籍
『保護者にきちんんと伝わる 連絡帳の書き方&文例ハンドブック』
こちらの記事でも紹介しています。とても便利な良書です。
【読むだけで連絡帳の技術が上がる】魔法のような一冊、紹介します。
保護者にきちんと伝わる連絡帳の書き方&文例ハンドブック (ナツメ社保育シリーズ)… |
今回記事を書くに当たって参考にさせて頂いた書籍です。
保育士になってから、何度もこちらのハンドブックには助けられてきました。
日々の保育の中でも役立つ情報が満載で、
連絡帳の書き方だけではなく、保育士としての子どもとの関わり方についても学ぶことが出来ました。
これ一冊あれば、0~5歳全ての年齢の園児に対応出来る文章が実例付きで分かります。
前ページカラーで読みやすく、軽くてコンパクトなのが嬉しいです!
保育書籍は大判のものが多いので、漫画本よりも小さいこのサイズはとっても助かります。
これらの、保護者の気持ちに寄り添った言葉は、文章ではない実際のやりとりにも役立っています。
毎日の送り迎えの際の保護者への声掛けにも参考になる一冊です。
保育で使える言葉をいくつも覚えることが出来て、他の書類を書くのも少し楽になりました。
興味のある方は、是非一度目を通して見ても良いかもしれません。
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